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Tシャツの歴史

ここではTシャツについての歴史をご紹介したいと思います。「オリジナルTシャツを作るには、まずTシャツの歴史を知るべし!」というこじつけです。(笑)

 

■T字のシャツ、Tシャツの誕生

言うまでもなく皆さんご存知だとは思うんですが、両袖を左右に広げた時にT字に見えることからTシャツと名づけられました。Tシャツの歴史としては、19世紀ごろアンダーウェアとして着用されており、イギリス・ドイツが発祥の地として言われています。もともとTシャツは男性用の下着として着用されていて、フランス海軍の白色木綿下着をアメリカ兵たちが気に入って持ち帰った後、船員、労働者、農民の間で普及しました。それにともない、アメリカ海軍では1913年に公式肌着として採用。その実用性が認められ、1944年アメリカ陸軍でも公式肌着として採用され、普及しました。それまでは定番だった白色を、軍用品のためにカーキ色が用いられたみたいです。
第一次世界大戦中に開発されたスポーツシャツ(ポロシャツのような、ボタンホールと短い袖。伸縮性のある縫い縁)がシアーズ・ローバック社の通販カタログにて低価格で流通するようになり、1930年ごろ下着製造会社だったヘインズ社がそれをコブ・シャツ(水兵シャツ)と名付けました。1941年頃次の戦争に向けての準備を進めていた米国海軍は、Tの形をした新しいタイプのシャツを用意しました。 Tシャツは戦争などの極限状態ではタオルや防塵防煙マスク、帽子、必要であれば白旗と、数多くの目的を果たすことができる万能シャツとして着用され、そのことから軍隊のシンボルマークとしてTシャツが見られるようになったのです。

 

■Tシャツとしての普及

陸軍の公式肌着として着用されていたTシャツ。では、一般的に「Tシャツ」して普及したきっかけはと言うと、第二次世界大戦後、当時男性用下着として着用されていたTシャツを、復員学生が上着無しでTシャツを着続けたため、アウターとして定着したと言われています。そしてアウターとして定着したTシャツは、アメリカの大学の体育の授業で、練習着として貸し出されるようになりました。そのため、学生達がきちんとTシャツを返却するように番号をTシャツにプリントしたのが、プリントTシャツのきっかけと言われています。
1934年一般学生の間でもこのプリントTシャツが人気となり、校章や学校名の入ったTシャツが大学の生協で売り出されました。1939年に入ると映画の宣伝用にTシャツが作られ、60年代に入るとアメリカでは大手企業のロゴをプリントした広告用としてのTシャツが広まりました。そのロゴTシャツは一種のコミュニケーションツールとなり、70年代カウンターカルチャーに後押しされて、そういったロゴや大手の企業をもじったパロディデザインのTシャツも出現してきました。

 

ファッションとしてのTシャツ

Tシャツがファッションとして受け入れられたのは、映画俳優や女優がTシャツを着用したことが大きな影響を与えています。1950年代には、革ジャンの下にTシャツを着るスタイルが不良少年の間で流行。その後マーロン・ブランドやジェームス・ディーンが映画の中で着ていたことや、マリリン・モンローもを着ていたことから一般的な流行ファッションとして、Tシャツはなくてなならない存在になりました。このころから、一般的にに胸元に文字が印刷されるTシャツが用いられるようになったのです。
1960年代に入るとTシャツはストリートでも受け入れられ、クリスチャン・ディオール、ニナ・リッチ、ジャック・エイムなどを始めとする様々なデザイナーズブランドがTシャツを発表するようになっていきました。その一方で印刷技術も発達し、シルクスクリーン印刷や転写が可能となったため、既製服メーカーも様々な色やデザインのTシャツを製造するようになり、プリントTシャツやロゴTシャツが流行していったのです。

 

■Tシャツが音楽・アートして用いられる

1960年代後半から起こったヒッピーたちによる「愛と平和運動」から、ロンドンを発祥の地として70年代半ばに生まれたパンクカルチャーがTシャツが音楽シーンにとても大きく関わっていきました。、ロックミュージシャンたちがブームを盛り上げたこともこの時代の大きな特徴で、反逆を表す黒はロックミュージシャンやバイカーたちに愛され、プリントされたメッセージも挑戦的でインパクトのある言葉が使われたのです。
音楽面だけでなく、アートとしてTシャツを活用するアーティストが出現。こぞって作品発表の道具としてTシャツを使い始めたことから、アートTシャツが普及し始めました。日本では、アニメやマンガをモチーフとしたキャラクター作品をTシャツなどで販売することによりポップアートを継承しました。
こうした流れもあり、音楽・アートとしてTシャツは自然と結びつくようになり、コンサート会場で売られているツアーTシャツやアートとして美術館でも販売され、大きなマーケットとなりました。またTシャツは視覚芸術の分野でも多く登場するようになったことから、必然的にマーケットとアートという付加価値を得たため、ファッションブランド業界でも彼らアーティスト達を起用することが新しい常識となっていったのです。

 

■技術が発達した現代のTシャツ

現在ではDTP同様、パソコン上で作成したデザインデータをそのままウェアにプリントできるようになり、自分のデザインしたものが簡単にTシャツにプリントできることから、オリジナルTシャツが身近な存在になったと言えます。昔の技術で言えばステンシル印刷からシルクスクリーン印刷が主流となり、さらに発泡・フロッキー・蓄光などのインクや艶出し紙なども充実し、ほとんどのプリント製品がこの方法で確立されました。また熱圧着でプリントしたものを転写する熱転写プリントも盛んに行われるようにもなりました。
時代背景から来るTシャツの流行のおかげで、どんどん技術が発達し進化していくTシャツ。最近では特殊な繊維により作られた衣類上に、まるでTVのモニターのように映像を映し出す技術も研究されているとか。また医療分野でも、心拍数や呼吸回数、体温など感知するTシャツなども使われ始めているそうです。
男性用下着から、普段着への定着。そしてファッションや音楽・アートとして使われ、今や誰もが必ず持っているTシャツ。今後はどのように形を変えて広まって行くのか、歴史を知ることで目が離せない存在に感じることでしょう。



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